秋武政道のマーケティングのはなし

社会的意義をもった事業や自活できるまちづくり事業のマーケティングについて考えています。

2014/12

最近の若者と付き合う(4)

 今、若者を中心に絶大な人気を誇るマンガ「ONEPIECE」。
 
 現在60巻を超える単行本の発売で、新しい巻が発売されるたびに、400万部を超える売り上げと聞いています。

 一般的に、本が100万部売れると、その翌年には「世の中の風潮が変わる」などと言われるようです。

 例えば、2000年に翻訳本が発売された「金持ち父さん貧乏父さん」が、100万部を超えて売れると、その後「拝金主義」みたいな風潮が出てくる。2008〜2010年ごろ、「ホームレス中学生」がたくさん売れると、「ホームレスだっていいじゃん!」みたいな風潮が生まれてくるような感じです。

 そんなミリオンセラーの威力がある中で、ワンピースは、なんと1巻で400万部超え。これはもう、世の中が「ワンピース的に運営されていく!」といってもいいのではないかと思われるわけです。

 特に、若者世代では。

 ワンピースでは、主人公のルフィが、強烈なリーダーシップを発揮します。それは「おれは、みんながいないと何もできない自信がある!」です。軍隊型のガンダムや、カリスマ型のドラゴンボールZ孫悟空の時代に慣れてきたオヤジ世代には、かなり違和感のある言葉です。

 ルフィには、夢があります。「海賊王になる」です。
 しかし、ルフィの仲間たちは、決して「海賊王になりたい」わけではありません。それぞれに、別々の夢があります。なのに、仲間として一緒に航海を始めます。なぜでしょう?

 「この仲間と、一緒にいれば、私の夢も叶うかも・・・」

 つまり、それぞれのメンバーが、お互いの夢を認識し、共有してるからこそ、チームとしてまとまるわけです。

 「みんながいないと何もできない」と公言するリーダーに、「リーダーの夢は海賊王かもしれんけど、俺は違う」という我が道をいくメンバーたち。でも、仲間として付き合える。敵と戦う。

 そんなリーダーシップのあり方が、若者中心に広がっていく。

 さて、私のようなオヤジ世代は、そんな若者たちと、上手に付き合っていけるのでしょうか?

 では、また、ごきげんよう!

最近の若者と付き合う(3)

 正直、我々世代でもそうなんだけど、よく、注意、忠告する先輩は、煙たがれますよね。

 こんなことをしゃーしゃーと書くと、また、「先輩のことを何だと思ってんだ!!」「あいつはとんでもない」と怒られそうですが、でも実際、以前ほど「叱って、怒って、鍛え上げる」なんてのが通用しなくなってます。もろ、体育会系の崩壊と言いましょうか?

 もちろん、今でも体育会系の若者はいるわけで、その方々をしっかりまちづくりに取り込めるならいいけれども、先輩後輩の立場が明確な青年会議所でも、最近は体育会系のリーダーシップが通用しづらくなってるのではないかと思います。

 いろいろな、まちづくり団体やグループが増え、組織の縛りがユルユルで、居場所の選択肢がひろがった現在、「こうしろ」とか「俺が指導する」というリーダーシップの取り方は、逆に、組織員や仲間を失ってしまうリスクが高くなっています。

「あの人がおらんのなら、参加します」なんて言われないように、

気をつけないといけない時代のようです(^^) へ〜こら気を使う必要はないけど、常に、「参加させて欲しい」と思われる立場を維持しとかないといけないですね。

 裏を返せば、「そんなこと言うなら、来なくたっていいんだよ」って、言える強い立場なのですが、さてこの強い立場って、どのように維持すればいいんでしょうか?

 以前のように、先輩として飲ませ食わせ、あるいは、取引先として仕事を出す、なんて「損得」が通用しなくなった時代のリーダーシップ。しかも、あの先輩は「男らしい」みたいな、リスペクトする人に対する価値観も変わってきてるようです。

 で、私はどのようにしてるかというと、最近、よく読まれているマンガ「ONE PIECE」型のリーダーシップを進めています。私のやり方が、うまくいくこともあれば行かないこともありますが、このワンピース型のリーダーシップは、かなり今の時代にぴったりではないかと思っておりますので、次回ご紹介いたしますね。

 ごきげんよう!

最近の若者と付き合う(2)

 今の若い世代(概ね20〜30代前半)と付き合うときに気をつけないといけないことは、ほんとにたくさんあります。

 これらの世代でも、事業家で、ビジネスがうまくいってる方々は、お金にも余裕があり、自分のライフスタイルで我が道を行ってる方が多く、殆どの場合、ボランティア的まちづくり活動には興味がありません。

 もしあるとしたら、社会的課題をいかに解決するためのビジネスモデルを組み、それに対する投資価値などに、バリバリ興味があるくらいだと思います。ソーシャルアントレプレナーなどと言われる、社会的起業家たちです。

 もちろん、このような方々が、まちづくりに参画してくれることはとても嬉しいことなのですが、このような方々は、ほんの一部です。

 そこで、街づくりを是非応援して欲しい、将来の後継候補となるのが、年収120万円生活の若者たちです。彼らは、まちづくりに大きな興味を持ってる人たちが多いです。しかも、「自分の趣味を活かして社会貢献」という、ミッション的意識も少なからず持っていますので、とても力になってくれます。

 しかし、彼らのまちづくり参加スタイルと、今までの年配まちづくり活動家との意識は大きくことなります。

 例えば、飲み会。

 私たちオヤジ世代は、「飲み二ケーション」をとても大切にしました。毎晩のように飲み明かし、2次会、3次会、ひどい時には5次回ぐらいまで、先輩が後輩を引き連れていく。これは、代々受けつがれる伝統的まちづくりです。

 しかし、しかしです。

 そもそも、今の若い人たちは、「あまりお酒を飲みません!」また、飲むために使うお金も持ってません。ちゅうか、「なぜ、先輩と一緒に飲みに行かねばならないのか??」「飲み代3000円?高すぎるのでは??」こんな感覚です。

 はっきり申しましょう。

 はい、「飲み二ケーションの時代は終わりました。」

 「飲めばわかる!」なんてことはありません。飲まないとわからないような人とは、付き合いたくもないし、飲むのなら「ただ、楽しく飲みたい」だけでございます。

 ということで、全く不可解なる若者たちの習性を、もう少し続けます。

 ごきげんよう。

 

最近の若者とつきあう(1)

 神田昌典さんによると、現在の若者たち(概ね20〜30代の前半)の価値観は、私たち50代の人たちとは大きく違うと言われます。

 もちろん、そう聞くと、「そりゃそうだろ!」って言われる方も多いと思います。時代が違う!って。

 しかし、決して「そりゃそうだろ!」では済まされるレベルではないと思うので、書き留めておきたいと思います。なぜなら、これからまちづくりに関して、ボランティアや運営メンバーを集める上で、この価値観の違いが、大きな「なんで?」を産んでしまう可能性があるからです。

 まず、現在の若者は、年収120万円で、普通に生活し、おまけに貯金までしてしまう、とんでもない生活能力があります。

 ・家は実家。飯はタダか多少の食費負担。
 ・クルマは、いらない。
 ・結婚しない。
 ・デートは、ジョイフル。
 ・飲み会は、カラオケか、北九州なら角打ち。

 いかがでしょうか?残念ながら、多分、私にはこのような生活はできません。今まで、浪費グセが、体中に染み込んでるので、早々生活を変えることはできないのです。

 こんな話を、我々より上の世代にすると、「秋武、そんなんで夢はないのか!!」って、なんだか私自身が怒られそうになることがよくあります。

 「いえいえ、決して、彼らに夢がないわけではないんです」

 そんな、私とは似ても似つかぬ生活習慣を持った彼らですが、でも彼らにも夢があります。それは、

 「自分の大好きな趣味を活かして、社会に貢献する」

 このようなことを考える若者が、それこそゴロゴロいるのです。

 例えば、手先の器用なのを活かして、雑貨や工芸品を作り、人々の生活を楽しませたり、料理が会い好きなのを活かして、海外に自分レストランをもち、日本文化を世界に広めるなど、素晴らしい夢を持っているのです。

 たしかに、高い車に乗ったり、豪華な家を建てたり、女子をはべらしたり、大きな会社の役職をあげたりという夢ではないかもしれません。しかし、意識レベルとしては、私より数段高いような気もします。

 そして、聞き捨てならないことに、今の時代、そんな夢を持つ若者たちが、「べらぼうに女にモテル」ということです。

 では、もうすこし彼らの生態について、考えてみたいと思います。

 ごきげんよう! 

こちらのブログも、ぼちぼち更新してみようかと思います。

今まで、私がまちづくりで活用してきたマーケティングの方法論を、書き留めていきたいと思います。
ほんのすこしでも、まちづくりの皆様の参考になると嬉しく思います。

秋武政道

 
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