今、若者を中心に絶大な人気を誇るマンガ「ONEPIECE」。
現在60巻を超える単行本の発売で、新しい巻が発売されるたびに、400万部を超える売り上げと聞いています。
一般的に、本が100万部売れると、その翌年には「世の中の風潮が変わる」などと言われるようです。
例えば、2000年に翻訳本が発売された「金持ち父さん貧乏父さん」が、100万部を超えて売れると、その後「拝金主義」みたいな風潮が出てくる。2008〜2010年ごろ、「ホームレス中学生」がたくさん売れると、「ホームレスだっていいじゃん!」みたいな風潮が生まれてくるような感じです。
そんなミリオンセラーの威力がある中で、ワンピースは、なんと1巻で400万部超え。これはもう、世の中が「ワンピース的に運営されていく!」といってもいいのではないかと思われるわけです。
特に、若者世代では。
ワンピースでは、主人公のルフィが、強烈なリーダーシップを発揮します。それは「おれは、みんながいないと何もできない自信がある!」です。軍隊型のガンダムや、カリスマ型のドラゴンボールZ孫悟空の時代に慣れてきたオヤジ世代には、かなり違和感のある言葉です。
ルフィには、夢があります。「海賊王になる」です。
しかし、ルフィの仲間たちは、決して「海賊王になりたい」わけではありません。それぞれに、別々の夢があります。なのに、仲間として一緒に航海を始めます。なぜでしょう?
「この仲間と、一緒にいれば、私の夢も叶うかも・・・」
つまり、それぞれのメンバーが、お互いの夢を認識し、共有してるからこそ、チームとしてまとまるわけです。
「みんながいないと何もできない」と公言するリーダーに、「リーダーの夢は海賊王かもしれんけど、俺は違う」という我が道をいくメンバーたち。でも、仲間として付き合える。敵と戦う。
そんなリーダーシップのあり方が、若者中心に広がっていく。
さて、私のようなオヤジ世代は、そんな若者たちと、上手に付き合っていけるのでしょうか?
では、また、ごきげんよう!